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デザイナーから渡される素材:コーダーが助かるもの・困るもの

「デザインデータをコーダーに渡したのに、何度も質問が来る…」

制作会社・ディレクターの皆さん、こんな場面ありませんか?デザイナーが意図したことは伝わらず、コーダーは独自解釈で進める。結果、出来上がりがイメージと違う。

今回はデザイナーから渡される素材で「助かるもの」と「困るもの」を、実装側の視点でまとめました。発注ディレクターが整える参考にどうぞ。

結論:「最終仕様」が明示されているかどうか

渡される素材で一番大事なのは、「これが最終仕様です」と明示されているかどうか。「途中段階のデータ」「仮テキスト」が紛れていると、コーダーは判断停止します。

助かるもの① レスポンシブ全パターン(SP・タブレット・PC)

PCデザインだけ渡されると、コーダーが「SPはこう作るだろう」と推測することになります。意図とずれる確率が高い。

渡し方 コーダーの困り度
SP・タブレット・PC全パターン ○ ほぼ困らない
PC・SPの2パターン ○ 概ねOK
PCのみ × SPは想像で組む
SPのみ △ PCをスケール想像

助かるもの② 数値が確定したコンポーネント

Figmaのオートレイアウト + 数値指定で組まれたデザインは、コーダーが迷いません。逆に「なんとなく雰囲気」だけで配置されているデザインは、後で何度も質問が来ます。

  • 余白:明確な数値(4の倍数推奨)
  • フォントサイズ:実数値(rem換算もOK)
  • カラー:HEXコード or 変数
  • ボタン状態:通常・ホバー・押下

助かるもの③ ホバー・アニメーション仕様の明記

「ここふわっと出てくる感じで」とテキストで指示が来ることがありますが、コーダーは「ふわっと」がわかりません。

  • 動きの種類:フェードイン / スライド / ズーム
  • 速度:0.3秒 / 0.6秒
  • イージング:ease-in-out / cubic-bezier(…)
  • トリガー:スクロール / ホバー / クリック

こうした「動きの仕様書」が1ページあるだけで、実装はぐっと楽になります。

困るもの① 「最終データだけど未確定箇所あり」

「とりあえずこれで進めて、後で直す」が一番厄介。未確定箇所はFigma上で明示してもらいましょう。フレーム名に「【仮】」と入れる、付箋を貼る、色付きにする、何でも構いません。

困るもの② フォントが指定されていない

「フォントはおまかせ」は危険ゾーン。Webフォント or システムフォントの選択は、表示速度・SEO・印象すべてに影響します。Core Web Vitals 2026版でも触れましたが、フォント選択は速度面でも重要です。

困るもの③ 画像書き出しがなく「適当に切って」

これがけっこうあります。Figmaから書き出すべき画像(ロゴ・装飾・アイコン)と、CSSで作れるもの(角丸・グラデ・シャドウ)の判別をコーダーに丸投げするケース。

判別ミスがあると、修正のたびに再書き出しが必要になります。「画像書き出し一覧」をデザイナー側で用意するのがベスト。

渡されたデザインを「読む」コーダーの視点

コーダーが見るところ なぜ大事か
レイヤー構成 HTMLの構造を推測するヒント
余白の数値 CSS設計の基準値を決める
同じ要素の繰り返し コンポーネント化できる箇所を特定
状態違いの有無 ホバー・アクティブの実装範囲

これらが整理されたデザインを渡されると、コーダーは設計を組み立てやすく、実装スピードも上がります。

デザイナー × コーダー間の橋渡しテンプレ

ディレクターが間に立つときは、こんな情報を整理して渡すとスムーズです。

【コーディング着手前の情報】
■ デザインURL:Figma URL
■ ブレークポイント:375 / 768 / 1024 / 1440
■ フォント:Noto Sans JP / 英語:Inter
■ 確認ブラウザ:Chrome / Safari / Edge / iOS Safari
■ アニメ仕様書:別シートURL
■ 画像書き出し:すべて Figma 内で書き出し済み
■ 未確定箇所:なし

まとめ

デザイン素材の渡し方ひとつで、コーダーの作業効率と納品品質は大きく変わります。「最終仕様の明示」「数値の確定」「動きの仕様書」の3点を意識してみてください。

制作会社内のデザイン→コーディング連携を改善したい方は、おくだ屋のパートナーサービスから、運用面の相談もお受けしています。