WordPress構築だけ外注する時のスムーズな進め方【制作会社向け】
「デザイン・コーディングは自社でやって、WordPress化だけ外注したいんだけど…」
制作会社・ディレクターの方なら、こうした分業ニーズはよくありますよね。社内リソースを集中させたい部分と、専門家に任せたい部分を切り分けたい。
今回はWordPress構築だけを外注するときのスムーズな進め方を、現場で本当に効くコツとともに整理します。
結論:HTMLコーディング完了後に依頼するのが最適
WordPress化を外注するベストタイミングは、「コーディングが100%完成し、テスト環境で動作確認済み」の段階。デザイン段階・コーディング途中での依頼は手戻りリスクが高いです。
| 依頼タイミング | スムーズ度 |
|---|---|
| デザイン段階 | × WP化要件が不明確 |
| コーディング途中 | × コーダーとの連携必要 |
| コーディング完成 | ◎ 切り分けがクリア |
| 本番公開後 | ○ 静的サイトからの移行 |
発注時に渡すべき素材
- 完成したHTMLコード一式(GitリポジトリかZIP)
- テスト環境URL(動作確認できる場所)
- 動的化したい箇所一覧(後述)
- WordPressのバージョン・PHP環境情報
- 使用予定プラグイン(Contact Form 7 / All in One SEO 等)
動的化したい箇所の整理
WordPress化で最も重要なのが「どこを管理画面で更新できるようにするか」の設計。曖昧だと、後から「ここも追加で…」となり、追加費用と納期遅れの原因に。
| 動的化パターン | WordPress側の実装 |
|---|---|
| 新着情報・お知らせ | 通常投稿 or カスタム投稿 |
| 実績・事例 | カスタム投稿 + カスタムフィールド |
| スタッフ紹介 | カスタム投稿 + サムネ・経歴 |
| FAQ | カスタム投稿 + カテゴリ |
| 固定ページの一部 | カスタムフィールド |
「ここも管理画面で更新したい」を後出ししない
WordPress化の見積もりは「動的化箇所の数」で大きく変わります。後から「実はここも…」と追加されると、テンプレート構造の修正が必要になり、再見積もりになることが多いです。
発注前にクライアントと「ここは更新可能」を確定させましょう。
カスタム投稿・カスタムフィールドの設計
カスタム投稿1つで「お知らせ・実績・スタッフ」を全部やろうとするのは無理があります。それぞれ独立した投稿タイプにするのが基本。
| 投稿タイプ | カスタムフィールド例 |
|---|---|
| news(お知らせ) | カテゴリ・サムネ |
| works(実績) | 業種・制作年・URL・サムネ |
| staff(スタッフ) | 役職・経歴・SNS |
| faq(FAQ) | カテゴリ・並び順 |
ACF(Advanced Custom Fields)やSCF(Smart Custom Fields)の活用が一般的です。
納品形式の確認
- テーマファイル一式(zip / Git)
- データベースエクスポート(必要なら)
- セットアップ手順書(管理画面操作含む)
- 管理画面マニュアル(クライアント向け)
クライアント向けマニュアルは別途料金がかかることが多いので、見積もり時に確認を。
「テーマ作成」と「既存テーマ改修」の違い
| 項目 | テーマ作成 | 既存テーマ改修 |
|---|---|---|
| 自由度 | ◎ 最大 | △ 制限あり |
| 費用 | ○ 高め | ◎ 安め |
| 保守性 | ◎ 高い | △ 親テーマ更新に注意 |
| スピード | ○ 適度 | ◎ 速い |
「とりあえず動けばいい」「予算が限られる」なら既存テーマ改修、「長期運用」「ブランド独自性」を重視するならテーマ作成、という選び分けが基本です。
セキュリティ要件も最初に確認
クライアントによっては「ログイン回数制限」「2段階認証」「自動バックアップ」「セキュリティ監視」が必須なケースもあります。実装後の追加は手間がかかるので、初期見積もり段階で確認しましょう。
運用フェーズのリスクはWordPressを更新しない7つのデメリットでも詳しく解説しています。
まとめ
WordPress化の外注成功には、「コーディング完成タイミングで依頼」「動的化箇所の事前確定」「納品形式の明確化」が鍵です。
「WordPress構築だけ手伝ってほしい」「テーマ作成からカスタム投稿の設計まで任せたい」という方は、おくだ屋のパートナーサービスがお力になれます。